「創作体感&作品展示ワークショップ」を開催しました。

12月12日に久留米シティプラザにて「創作体感&作品展示ワークショップ」を開催しました。障害のある方はどのように創作しているのか、参加者が実際に絵を描いて体感し、その作品を展覧会ではどのように展示(キュレーション)するのかを学ぶワークショップです。

講師はアーティストであり、障害のある方の表現活動のディレクションやキュレーションに携わってきた中津川浩章さんです。福岡・佐賀・長崎・熊本・大分から、福祉施設の職員、デザイナー、行政職員、中学生など総勢23名の参加者が集まりました。

はじめの自己紹介では、中津川さんが用意した様々な絵画のポストカードの中から気に入ったものを1枚選び「どうしてそのポストカードを選んだのか」を説明しながらの自己紹介で、初対面の方でもその人の人柄が見えてきます。

続いて、床に敷いた長い画用紙に全員で絵を書いていきます。「まっすぐな線」「ぐるぐる」「声を出しながら」などの指示に従いながら描いていくと、はじめはドキドキ、こわごわ描いていた線がだんだんと生き生きしていきます。

そのあとは個人制作の時間です。1枚の写真をじっと見つめた後に心に残った「印象」を描いてみたり、「やすらぎ」「愛」などの抽象的な言葉を手掛かりに制作したり、様々な描き方に挑戦します。

同じイメージのもと制作したものでも、並べてみると全然違って、その人の個性が見えてきます。

午後は展示ワークショップです。グループごとに展覧会を作っていきます。ただ作品を壁に並べるだけでは展覧会とは言えません。作品の制作背景を理解した上で、全体のコンセプトを考え、作品を取捨選択し、作品同士の関係性を考えた上で作品の良さが引き立つような配置で構成して、やっと良い展覧会ができます。限られた時間でしたが、産みの苦しみを味わいながら良い展示を目指していきました。

そしてグループごとに展示した作品やその意図を発表しました。同じ過程で制作した作品であっても展示の仕方は様々。正解・不正解があるわけではないことが良く分かります。

最後に一人ひとり感想を言って、意見交換会をして終了です。

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