「障がいのある人たちとの表現活動を考えるコンセプトワークショップ」を開催しました。

12月8日に加藤未礼さんを講師にお招きし、「障がいのある人たちとの表現活動を考えるコンセプトワークショップ」を開催しました。福岡県内をはじめ、佐賀・長崎・熊本・大分と九州各県から23名の参加者が集まりました。

会場は旧大名小学校を改修した福岡市の官民協働スタートアップ支援施設Fukuoka Growth Nextです。

講師の加藤さんは福祉施設の現場で商品作りやイベントのプロデュースなどを手がけており、Talk Tree WORKSHOPを考案されました。このワークショップでは、「どうして障害のある人たちと表現活動をしているのか」「どんな価値を提供したいか」「理想の社会とは?」などの問いの答えを土、空、太陽、木の根、幹、果実、鳥に見立てて、思考を整理していきます。
実はこのワークショップは2012年に工房まるで初めて実施し、その後各所で行いながらアップデートを重ねています。現在では福祉の現場に留まらず、企業研修や就職活動などの現場でも展開されているそうです。

はじめに参加者全員が輪になって自己紹介をし、活動内容や活動をする上での課題などを共有しました。福祉施設の職員、特別支援学校の教諭、障害者の保護者、当事者・・・など様々な立場の人が集まったことで、普段課題としていることも別の側面から見つめ直すことができます。

その後は個人ワークとしてそれぞれの「活動のきっかけ」や「普段感じている社会課題」「活動を通して実現したいこと」などを紙に書いて整理していきます。自分に向き合い、心の奥底に眠ってしまっていた思いを可視化する大切な時間です。

お昼休憩を挟んで、午後はグループワークで考えをシェアしてきました。

木の根=活動の根幹、太陽=理想の社会、木の実=提供する価値など、段階を追いながらTreeを完成させていきます。自分の思いを言葉にして整理しながら、他の人と合意形成を図るのは苦しくも面白い作業です。

Treeを完成させたあとはグループごとに発表しました。

最後にまた車座になって感想を言ったり、質疑応答をしたりして終了です。長丁場のワークショップで、普段はあまり使っていない思考をしたので、みなさん少しお疲れ気味です。今日のワークショップによって悩みがスッキリ解決!というよりは、モヤモヤを持って帰ることの方が多いかもしれませんが、そうやって考え続けることが活動していく上で非常に大事なのだと思います。

加藤さんが重ねて強調されていたのことが今日出会った参加者同士のつながりを大事にしてほしいということ。今後の活動をしていく際に、このワークショップで出会った人と協力して行くような関係性を築くことができればと思います。

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